MR-400を取り上げたのなら、MRの現有車両の主力、MR-600を取り上げておかないと、画竜点睛を欠きます。
というわけで、今回はMR-600のネタ。
MR-600は、平成18(2006)年から開業当時の車両を置き換えるために投入された車両で、現在21両と、MRでの最大勢力を誇っています。
正面はこんな感じ↓
東武30000系?☆
どことなく東武30000系にも似ているような。
貫通扉上の行先表示装置が、幕ではなくLEDであるところに、21世紀の車両らしさを感じます。
車内はこうなっています。
大半はロングシートですが、ボックス席が2組、1人用の転換クロスシートが4脚あります。また、バリアフリーへの配慮か、ちゃんと車椅子スペースもあります(↓の写真の手前右のスペースがそう)。
特徴的な座席配置
座席のカラーリングは、MR-400とは異なる青系ですが、青系の方が汚れが目立ちにくいような気がします。
比較の対象としてご覧ください。こちらがMR-400の車内。
こちらは両側ともボックス席☆
やはりMR-600の方が、座席の色が濃いですね。また車内に排気管が通っていないので、これによって座席が分断されるということがありません。
MR-600の最大の特徴は、車両によってカラーリングを変えていること。
現在のところ3種類あり、①最初の8両(601~608)は窓周りが黒に窓下が水色のストライプ、②次の8両(609~616)は窓周り青+黄色のストライプ、③最後の5両(617~621)は窓周りピンク+黄色のストライプとなっています。
以下、①②③を順次ご覧いただきます。あえてノーキャプションで。
①☆
②☆
③
いかがでしょうか。車体構造が同じでも、カラーリングでかなり印象が変わってくるものだと思います。
しかしこの車両、自重30トンで機関出力が355PSだそうで。キハ40系が37~38トン(寒冷地装備搭載車は40トン近くにもなる)で220PSですから、単位重量当たりの出力で見ると、倍近い差があるんですな。車両が軽ければ路盤に与えるダメージも小さくて済みますし、単位重量当たりの出力が高ければスピードアップも容易ですので、ローカル線にはこのような車両が望ましいといえます。もっとも、キハ40系がああなったのは、当時の国鉄の諸事情があったためなので、それは斟酌しないといけないんですが(´・ω・`)
※ 写真に☆がついているものは、以前の記事からの転載です。