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Channel: さすらい館
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4091.都営バスの「フルカラー車」遂に捕獲~渋谷は「都01」集中配車か

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以前の記事で、既に都営バスのB代(平成28年度導入車)に乗車したレポを行いましたが、あれは行先表示が従来車と同じ3色LEDだったもの。

しかし、渋谷や南千住などに投入された車両は、従来の3色LEDではなく、フルカラーLEDを搭載しているのではないかと思われました。なぜかというと、行先表示の表記がオレンジ色ではなく白色だから。

 

まずはご覧いただきましょう。

 

170617_115112_ed.jpg

確かに白い

 

昔の東急8500系のような、黒地に白字の幕を思わせる雰囲気があります。

フロントがこうなっているということは、当然リアも…。

 

170617_115128_ed.jpg

リアも白字

 

分かりにくいですが、リアも白字です。

 

実はこの日、管理人はこの車が充当されている「都01」に渋谷駅から新橋駅まで全区間乗り通しました。上の2枚の写真は、終点の新橋駅に到着した直後に撮影したものです。

渋谷のB代車は全車このようなフルカラーですが、管理人が見る限り「都01」に集中的に配車されているようで、他の系統、例えば「都06」「田87」「学03」などに充当されているのは見たことがありません(管理人が知らないだけかもしれませんが)。

 

渋谷駅での、B代と「鈴木カラー」車との競演。

 

170617_111549_ed.jpg

後ろに何かいる

 

後ろの車こそ、黄色に赤帯の「鈴木カラー」のリバイバル車です。

 

170617_111633_ed.jpg

相変わらず存在感は抜群

 

この色が導入されたのは昭和54(1979)年ころだったと思いますが、冷房車の導入に際して、それまでの「美濃部カラー」(クリーム地に水色帯)を捨ててこの色を採用したものの、とにかく不評でした。曰く「暑苦しい」「野暮ったい」。その後現在のカラーリングにつながってくるのですが、何故この色になったかというと、鈴木という人物が、「美濃部カラー」を「あれは前任者の色だから」という理由で変えたからという話が、まことしやかに伝わっています。なお、「鈴木」「美濃部」とはかつての東京都知事。「美濃部」とは美濃部亮吉氏、「鈴木」とはその後任の鈴木俊一氏です。

 

車内は以前の記事でご紹介した、江戸川の車と変わりませんので、割愛します。

ただ一点、車内案内表示装置だけは、他営業所とは異なる渋谷オリジナルの仕様となっています。

 

170617_111929_ed.jpg

渋谷の独自仕様

 

それまでのLEDスクロール式から、このようなLCDディスプレイ式にいち早く替えたのが渋谷の車だったのですが、その後江戸川の車が現行仕様のLCDに変更(ただし初期の車は白黒が逆転していた)、他の営業所も追随したのですが、渋谷だけは今のところ、独自性を守っています。

 

これらB代が就役したことで、それと引き換えに、最後の「幕」H代車が退役してしまいました。もはや都営バスでも幕車は早稲田や千住など限られた営業所にしか残っておらず、まさに風前の灯となっています。

とはいえ、世代交代は世の習い。

今年登場する「C代」がどのような仕様で登場するのか、楽しみにしたいと思います。


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