既に6編成が就役した13000系。同系同士のすれ違いも日常茶飯事となり、ネタとして有難がる愛好家も沈静化したと思われます。
そこで今回は、13000系を利用者・愛好家的視点から大解剖しようと思います。なお、冒頭の2枚の写真は、南栗橋での並び。隣の6050系は、写っているのは6279で、6050系のラストナンバーですが、併結相手のもう2両は6151編成で、トップナンバーでした。つまりこの4連、トップナンバーとラストナンバーの併結編成だったわけです。
ちなみに2枚目の写真には、半蔵門線直通用としては2本だけとなった30000系が写っていますが、管理人はつくづく「レア車ゲッター」のフォースが強いのだな、と思います(^_^;)
…余談はさておき。
まず13000系の車内の全景をご覧いただきましょう。
中目黒方先頭、13104の車内。
モノトーンのように見えるが殺風景ではない
実はこの写真を撮影する際、座席に座っていた方が一瞬どいてくださって、管理人に協力していただきました。この場においてお礼申し上げます。
以前の記事で(下記関連記事参照)、13000系の座席の色は撮影者泣かせだと申しておりますが、この写真でもそのことがよくわかります。座席の色が、何とも言えない深みのある色なのですよ。
しかし、それは一般席のこと。優先席は、ご覧のような目の覚めるような鮮やかなエメラルドグリーンとなっています。
こちらは鮮やか
JR東日本のE235系や、東急5000系の6扉車放逐用T車などは、床面に優先席あるいはフリースペースであることを表示しているのですが、13000系にはそのような表示はありません。もっとも、今後の仕様変更によって、これから就役する増備車がそうなる可能性もありますし、そうなった暁には、これらの車両も改められる可能性もあります。
こちらがフリースペース。
以前の車椅子スペースの場合、単に座席をなくしただけ、あるとしても暖房装置を増設しただけの、簡素なつくりの車両が多かったのですが、13000系は違います。
窓下のクッションにご注目あれ
これ、ちょうど腰の部分に来るので、寄りかかるにはちょうどいい高さとなっています。管理人の身長は171cmですが、管理人より背の高い人であれば、腰掛代わりになるかもしれません。
そしてこちらがLCDディスプレイ。
従来は、広告用・案内用と2面だったのですが、13000系からは、1+2の3面とし、向かって一番左を広告用として使い、右側の2面を停車駅などの案内用として使う形態になっています。
右側の2面が停車駅案内なのがよく分かる
既に経過してきた駅は、薄いグレーの表示に変わっています。
ところで先ほど、13000系はE235系などと異なり、優先席・フリースペース付近にアピールする表示がないと申しましたが、それはあくまで車内の話。
車外にはちゃんと、アピールする表示があります。
車端部の窓上
これは、優先席などの表示としてはこれまでに類を見ないやり方です。しかもこれ、鮮やかな紺色でよく目立つのですよ。
あと、パンタグラフですが、第2・6車両に1基、第4車両に2基、それぞれシングルアーム式のものが搭載されています。
最後に。
これは管理人が13000系を見て、同じアルミ車体の10000系や03系とも見比べた上で思うことなんですが、13000系の車体って、アルミ無地でも透明感があるような気がしませんか? これは多分写真だけでは伝わらない、実車を見ていただかないとお分かりになってもらえない感覚だと思うのですが、何か表面の処理の方法を変えたのでしょうか?
このあと、13000系使用の列車に乗り、小菅まで乗車しました。座っていたのですが全く苦にならず、クッションが硬めでありながら、快適性は高い座席であると思いました。
今後も13000系の増備が続くわけですが、さらなる仕様変更があるのかには注目したいところです。
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