田園都市線から5000系6扉車が放逐され、もう4か月が経とうとしています。
東急ではホームドアの設置を積極的に推進していますが、勿論その中には田園都市線の各駅も含まれます。その計画に従って、宮前平駅のホームドアが先んじて整備されましたが、あそこは6扉車を考慮し、車両と筐体の間に隙間を作った状態で設置されています。その様子は、日曜日(09/10)に視察しても変わっていませんでした。
相変わらずの隙間
これもいずれ、筐体が前方へずらされ、隙間はなくなるのでしょうが。
前置きが長くなりました。
遂に田園都市線でも、6扉車放逐完了を受け、通常の(車両とホームドア筐体との間に隙間がない)ホームドア設置が始まっています。
それが駒沢大学駅。
駒沢大学駅は、現在のところ上り線だけにホームドアの筐体が設置され、まだ稼働はしていません。
ホーム中央部から渋谷方を望んだものがこちら↓
(以下、駒沢大学駅での写真は09/13早朝に撮影したもの)
確かに隙間がない
こちらは、上の写真を撮影した場所で回れ右して中央林間方を向いて撮影したもの。
こちらも筐体だけ
あとは動作確認をした上で本格稼働となるのでしょう。
それでは下りホームは…と思って見てみたら、既にホームドアの筐体設置の準備工事がなされておりました。
既に筐体を設置するための穴が開いている
上の写真は渋谷方ですが、こちら中央林間方もご覧のとおり↓
こちらも同様
これまでの工事の例からいっても、筐体設置は一夜にして行われるものと思われます。
写真を撮影していると、ちょうど上り急行の通過がありましたので、撮影してみました。
まずはレトロな接近表示から。
この型の表示器は東横線にもあったのだが
このような、後ろから蛍光灯の光を当てて表示を浮き上がらせる表示器は、以前なら東横線の駅にもあったものです。しかし、東横線ではほとんど見られなくなりました。駒沢大学駅では、新型の表示装置が稼働し始めているので、もしかしたら近い将来、この表示器は撤去されてしまうかもしれません。
轟音を轟かせつつ、やや抑えた速度で通過していきます。
地下区間での通過は減速する
ホームドアが整備された暁には、旧新玉川線区間での急行列車のスピードアップがなされる可能性があります。だって通過駅で減速しなくてもよくなりますから。
それにしても、東横線や目黒線と同じように、田園都市線でも、車両との隙間が殆どない場所にホームドアの筐体が設置されるようになりましたか…。管理人にとっては、このことが、最も如実に「6扉車が放逐された」ことを実感する事実です。もっとも、6扉車の放逐はホームドアの整備の必要上のことですから、当たり前といえば当たり前ですが(^_^;)
今後は、他の駅でも設置が進むのでしょう。
最後におまけ。
宮前平駅を通過する、東武30000系による準急。
半直ルートを走る30000系は2本だけになった
何で半直ルート(東武伊勢崎線)に30000系が2本だけ残っているかというと、毎年GWに運転されていた(と過去形で書いていいのか?)、館林・大田への直通臨時列車「フラワーエクスプレス」に充当するため。東武伊勢崎線の館林以北は10連が入れないため、6+4で分割併合が可能な30000系がもっぱら充当されてきました。
ただし、平成22(2010)年からは「フラワーエクスプレス」は運転されなくなり、翌平成23(2011)年には50050系を使って館林折返しの列車を運転しましたが、この体制は1年だけで終わり、平成24(2012)年以降は運転されなくなっています。
そうなると30000系の存在意義は…ということになり、鉄道趣味界では全編成東上線に転属かという噂が流れたものですが、流石に増備が中断して古くなった50000系列のリピートオーダーは憚られたようで、現在も2本だけがこのルートで活躍しています。
そういえば。
東武30000系、ホームドアは大丈夫なんだろうな?