このシリーズ、4回目の最後は、現在の複々線区間の起点となる梅ヶ丘駅を取り上げます。
まずは世田谷代田→梅ヶ丘の前面展望をどうぞ。
既に緩行線のレールは敷かれている
左側の真新しい道床がそうです。ここに来年3月から電車が走るようになります。
そして梅ヶ丘駅到着。
各駅停車は渡り線(?)を渡って左側のホームへ
準急以上の列車だと、まっすぐ進んでホームのない急行線を走るようになります。
では梅ヶ丘駅の構造を。
新宿方は複々線区間の起終点となっていて、上り線側から見ると、2本の線路が1本に収束していくさまが見えます。
今のところ、外側の線路は安全側線として使われている
こちらが、世田谷代田駅地下化以前の、平成21(2009)年5月に撮影したもの。この当時は駅の新宿方で完全に複線となって、当時まだ地上にあった世田谷代田駅とつながっていました。
このときは複線-複々線の境目は現在よりわかりやすかった(以前の記事から転載)
ところで、この駅では複線-複々線の境目になっているためか、新宿方の一部ホームが使われない状態となっています。これも、完成の暁には使われるようになるのでしょう。
ホームのずっと手前で停車する2000形8連
現在の上りホーム新宿方。
柵が立てられ使用停止
このあたりは、すぐ横に分岐器があり、車両が曲がるのでそれを避けるため、ホーム構造物の一部が欠き取られています。
こちらにある微妙なカーブも、もしかしてそのため?
微妙に曲がっているホームの突端
これも複々線化完成の暁には手直しされるんでしょうか。
さて、これで複々線化工事の途中にある3駅+梅ヶ丘駅を見て参りました。
いずれも順調に進捗しているようで、半年後の完成が楽しみです。
しかし、この区間に限りませんが、どうやら小田急は各駅停車を10連化したいようで(ホームは既に10連対応がなっているところが多い)、そうなった場合、地下鉄千代田線からの直通列車に、これまでの準急・急行だけではなく各駅停車も登場する可能性があります。これは鉄道趣味界でも根強く噂されていますが、そうなると運用が複雑化しすぎるような気がしますし、一部で言われている「千代田線直通列車の各駅停車化」はなおさらあり得ないと思われます。多摩線方面へ直通する急行自体、京王とのライバル対決で大きな武器となる列車ですから。なので、管理人は、複々線化完成がなっても、千代田線直通列車の体系は、それほど変わらないと予想しています。
むしろ、
① 純粋に各駅停車を10連化して、各駅停車用と優等列車用の区別をなくし、運用効率を上げる
② ①によってダイヤ乱れ時のリカバリーをやりやすくする
意図があるものと思われます。
このあたりは、新ダイヤが明らかになってみないと分かりませんが、楽しみに待つことにしましょう。
【取材日 平成29年9月16日】
※ 当記事は、以前に書き貯めた記事の自動投稿です。