千駄ヶ谷駅の次は、原宿駅へ。原宿駅も千駄ヶ谷駅と同様、臨時ホームを転用して上下…もとい外回りと内回りでホームを別け、現ホームは内回り専用ホームになることが決まっています。
そこで、外回りホームのさらに外側にある臨時ホームを整備することになったのですが、昨年6月の段階ではこの状態でした↓
かなり茂みが前進している(以前の記事から転載)
電車がいなくなった時点での写真はこちら↓
青葉茂れる…という生易しいものではない(以前の記事から転載)
木々は茂ってはいるものの、こちらが千駄ヶ谷駅と決定的に異なるのは、年に数度(正月三が日とメーデー)とはいえ実際に使用していること。そのため、工事着手前の千駄ヶ谷駅臨時ホームのような、今にも崩れ落ちそうな惨状は見られません。しかしそれにしても、木々の生命力の強さたるや…。
それが、9月23日の時点では、ご覧のような姿になっておりました。当然のことながら、伸びまくった木々は全て刈り込まれ、土を堰き止める工事用の鉄板が打ち込まれています。そして何故か、外回りホームの4号車の乗り場の部分だけ、ホームドアが一時的に撤去されています。
これは何故?
もしかして、工事用車両などの出入りの便宜のためなんでしょうか。
工事用の鉄板などで土を堰き止めている様子が分かる写真がこちら↓
二段階に分かれている
こちらは千駄ヶ谷駅のようなホームの取り壊し→再構築という「リビルド」ではなく、今あるホームを生かして作り替える「レストア」でいくものと思われます。しかし、臨時ホームはどう見ても簡素なつくりであったところ、そのような簡素なつくりのホームが、重量があるとされるホームドアの筐体を支えられるとは思えません。結局のところ、現在の臨時ホームを生かすにしても、補強、それもかなり大がかりなものが不可避でしょう。
ところで。
原宿駅といえば、名物が「宮廷ホーム」。平成初期まではここからお召列車その他皇族方のご乗用列車が発着していたものですが、今上帝が特別扱いを好まれないことなどから、お召列車の運転の機会自体が減っています。そして仮に運転されるとしても、現在のこの区間(山手貨物線)は、埼京線や湘南新宿ラインの列車の増発などで列車密度が飛躍的に高まり、そこにお召列車を割り込ませることが難しくなったためか、宮廷ホームの使用機会は現在ほとんどありません。それでも定期的に手は入れられていて、美しい外観を維持していますが。
E231系の顔のあたりが宮廷ホーム
昭和54(1979)年、201系(試作車)のお披露目をこの宮廷ホームで行ったことを覚えている人、どのくらいいるんでしょうか。
E231-500も、ちゃんと撮っておかないと、あっという間にE235系に取って代わられてしまいます。
ちらりと埼京線のE233-7000が
以前の記事で、「折角原宿駅を改良するのなら、そのついでに埼京線(山手貨物線)にもホームを設けては」というコメントを頂戴したことがありますが、↑の写真をご覧いただくと、それは無理、ないし著しく困難であろうことがお分かりいただけると思います。山手貨物線には上下線間に余裕がありませんし、それで地下化しようとしても既存の路線との干渉が懸念され、仮にそれをクリアできたとしても、今度は貨物列車が走れなくなる可能性もありますから。
このあと、改札を出て千代田線に乗り、代々木公園(小田急代々木八幡駅)を見に行きました。
◇関連記事
№3610.東京五輪へ向けて改良計画が明らかになった駅を見る~原宿駅編
※ 当記事は、以前に書き貯めた記事の自動投稿です。