遂にこの日が来てしまうことになります。
小田急電鉄から、現役最古参となったロマンスカー・LSEの定期運行終了と、今年度中の退役が正式に発表されました。
7月10日(火)、特急ロマンスカー・LSEが定期運行終了 記念ロゴマークの掲出や、抽選で特別乗車会にご招待するキャンペーンを実施します
以下引用開始
小田急電鉄株式会社(本社:東京都新宿区 社長:星野 晃司)では、2018年7月10日(火)、特急ロマンスカー・LSE(7000形)の定期運行を終了します。
これは、特急ロマンスカー・GSE(70000形)第2編成の運行開始に伴うもので、特急ロマンスカー・LSEは7月10日(火)に通常ダイヤでの運行を終了し、以降は臨時列車として運行した後、本年度中の引退を予定しています。
以上引用終了(赤字は管理人)
(小田急電鉄公式より。PDFファイル注意)
昭和55(1980)年にデビューしてから、実に38年もの長きにわたって活躍してきたLSEですが、このたび7月10日限りでの定期運行からの撤退と、今年度中の退役が発表されました。
遂にこの姿が消えることになる(以前の記事から転載)
人間で38歳というと、若いとは言い切れないものの、そろそろ働き盛り、脂が乗って来るころですが、鉄道車両のそれは、そろそろ退役が視野に入って来る経年となります。まして、一日中走り回る特急車両の場合、走行キロ数がかなり嵩んでいますので、その点からの老朽化も避けられません。
それではなぜ、LSEが38年という、歴代ロマンスカーの中でも最高齢・最長寿となったのか。それは、LSEが普通床構造であったことで、バリアフリーに対応しやすかったからです。LSEの7年後にデビューしたHiSE、11年後にデビューしたRSEが、いずれもLSEよりも早く退役していますが、これはHiSEやRSEがハイデッカー構造でバリアフリーに対応するのが難しかったから。このおかげで、平成最終期となった現在まで、NSEのDNAを最も色濃く残したロマンスカーが生き延びることができました。
定期運行最終日の7月10日は、最終運用となる「ホームウェイ83号」が通常は藤沢終着のところ、この日だけ片瀬江ノ島まで臨時延長されるほか、新宿駅と箱根湯本駅で出発セレモニーが行われます(該当列車は新宿駅が同駅1540発はこね41号、箱根湯本駅が同駅17時25分発はこね34号)。その他、当日LSE使用列車に乗車した乗客には、乗車証明書の配布も行われるとのこと。
また、6月16日からLSE・VSE・GSE使用列車の特急券を4枚集めて送ると、9月29日実施予定の「LSEで行く小さな旅」に抽選で招待されるというキャンペーンも実施するそうです。
(以上キャンペーン等の詳細に関しては、上記リンク先をご参照願います)
38年という歴代ロマンスカーでも最長寿を誇り、しかも小田急が社運を賭けて行った複々線化の完成を見届けた。その複々線化完成の年に、最も色濃くNSEのDNAを残すLSEが退役することは、月並みですがやはり、何か歴史の巡り合わせのようなものを感じずにはいられません。
来年で「平成」は終わるということですが、平成の終わりと共に退役するロマンスカー。まさに「平成と共に去」るLSE。最後まで何事もなく、無事に運行を終了してほしいと思います。
※ 当記事は05/31付の投稿とします。
【追記】(この点に関するコメントはご遠慮願います)
乗車証明書とか、「LSEで行く小さな旅」の参加権とか、またぞろネットオークションに出品されたりするんだろうな…。
最近亡くなった西城秀樹さんの葬儀でも、会葬者に配られた記念品をオークションに出していたヴァカが、それも複数いた。あんなのは出品する方もする方だが、入札する方もする方。どちらも故人を冒瀆している。
葬儀の記念品って、ああいうのは実際に列席するから、手にする意味があるのでは?
乗車証明書なども同じ。実際に乗りもしない列車の乗車証明書を手に入れたからといって、そんなものは紙切れでしかないだろ。