Quantcast
Channel: さすらい館
Viewing all articles
Browse latest Browse all 4315

4631.ちばの鉄道温故知新⑤~大網短絡線の跡地をたどる

$
0
0

旧大網駅跡地を訪れたからには、かつての外房線の本線、つまり現大網駅開業後も短絡線として残っていた線路の探索をしなければ、画竜点睛を欠くというものです。

そこで管理人も、短絡線の面影を求め、探索を試みます。

 

これは前回も取り上げましたが、旧大網駅周辺の写真。現在はこのとおり、管理用の建物が建ち、保線基地になっています。駅としての機能を停止した後も、短絡線との連絡のために側線が何本か残されていたようですが、その側線(の跡)から、不自然な方角に伸びる線路があります。

勿論、この線路は踏切の手前で途切れているのですが…。

 

181011_151027_ed.jpg

手前のチープな車止めの線路がそれか?(以前の記事から転載)

 

そしてこれが、現大網駅に通じる東金線の線路から分かれることになります。この線路の跡は、緩やかなカーブを描いている道床が残っていますので、容易にそれと分かります。

 

181011_151018_ed.jpg

これで間違いなかろう(以前の記事から転載)

 

田畑を貫くような形で伸びている、この廃線跡ですが、最近は周囲にも建物が増えたためか、途中で途切れてしまっているようです。

 

↑の写真の奥に、片側1車線の道路があるのですが、その道路が短絡線と交差していたと思われるあたりの写真を。

 

181011_153533_ed.jpg

緩やかなカーブはそれっぽいムードが漂っている

 

このカーブの向こうに、冒頭の写真の「不自然な方角に曲がる線路」とそこから伸びる道床があります。こちらも、砂利敷きの土地で、しかも旧大網駅跡地から通じる緩やかなカーブ。それっぽい雰囲気は十分です。

さて、それではこの写真の反対側、すなわち道路を横断した後はどうなるのかと言いますと…。

 

181011_153552_ed.jpg

途切れている

 

この写真に写っている左側の建物は、廃業したパチンコ屋の跡地のようですが、さらにその奥には川が流れており、その川を跨いでいた橋梁などの痕跡は見つかりませんでした。

 

この短絡線は平成9(1997)年まで残り、新茂原発着の貨物列車が時折走っていたようですが、それがこの年になくなったため、短絡線も用途を失って使用停止の手続きが取られています。そしてこの年の年末、正式に廃止され、既に20年以上の歳月が経過しています。

20年以上の歳月が流れてしまえば、これ以上の痕跡が出てこないのも不思議ではありません。もしかしたら、川の護岸の整備などの他、上の写真の正面に写るショッピングモールの整備のため、痕跡が消されてしまったのではないかと思われます。

 

これ以上の痕跡が出てこないので、管理人はここで探索を断念。大網駅に戻りました。

大網駅前にはこんな車が。

 

181011_154142_ed.jpg

富士重8E

 

好ましいスタイルの富士重架装ボディも、既に東京都心部では見られなくなりましたが、ここ大網白里では未だ健在なのですね。ただ、富士重工(現スバル)がバスボディの架装を止めて15年以上経過していますので、今後は小湊鉄道などでも勢力を縮小していくことになるのでしょう。

 

このあと管理人は、1600発の京葉線経由快速東京行きで大網を離れます。蘇我では同じホームで、君津からやって来た総武快速久里浜行きに乗り換え。このまま座っていても、東京駅には1711、品川にも1723にはたどり着けるのですが、それではあまりにも面白くないので、蘇我からわずか1駅の本千葉で下車しました。

 

※ 当記事は、以前に書き貯めた記事の自動投稿です。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 4315

Trending Articles