かねてから工事が進められてきた、小田急代々木八幡駅の改良。
このたび、3.16ダイヤ改正に際して新ホーム及び橋上駅舎の供用を開始したというので、去る25日に見に行ってきました。
まずは山手通りの陸橋から俯瞰。
供用開始したが完成ではない
実はこの駅舎、供用開始はしたものの未だ「完成」ではないそうです。なぜかというと、手前で山手通りにつながる通路ができる予定だから。それができれば、山手通りから容易に駅改札にアクセスできるようになり、バスとの乗り換えも格段に楽になります。
こちらは上の写真と反対側から撮影したもの。
工事用バリケードが残る
今なお残る工事用バリケードと、エレベーターの塔が物々しいイメージです。奥には、かつてあった改札などの駅設備があった区画が見えますが、このあたりは解体されてしまったようです。
駅に入ってみましょう。
まずは切符売場。最近はICカードを使用する乗客が多いためか、券売機の台数も2台に抑えられています。ICカードのチャージであれば券売機でなくとも、改札内の精算機などでもできますし、街中のコンビニでも可能ですから、それほどの台数は必要が無いということです。
小規模な切符売場
この切符売場の右側に改札口があります。
天井が高く広々している
屋根が最近の流行り(?)である光を透過する素材であること、外壁にもガラスが多用されていることなどにより、外光が降り注ぐ開放感ある雰囲気となっています。
勿論、バリアフリー対策もぬかりなく、エレベーターとエスカレーターが設置されました。エスカレーターから駅ホームを。
上下のエスカレーターが整備された
3.16ダイヤ改正でこちらのホームの供用を開始したということは、当然のことながら、以前に使用されていた対向式のホームは使用を止めたということでもあります。
そこで今回の視察の興味は、使用が停止された従来のホームはどうなったかということ。
まずは下りホームだった場所。
既に一部の解体が始まっている
このあたりにはトイレがあったはずですが、完全に壊されてしまいました。
では反対の上りホームだった場所はどうなったかといいますと…。
こちらも階段などが解体された
今後、両ホームで解体・撤去作業が本格化するものと思われます。
この駅の改良・10連対応化が成ったことで、千代田線直通列車ばかりでなく、新宿発着列車でも10連の各停が運転できるようになりました。これは輸送力の増強・運用の単純化に大いに寄与するものと思われます。ちなみに、小田急では今回のダイヤ改正で、新宿口から6連の各停がなくなったそうですが。
ともあれ、供用開始(完成はまだ先)を喜びたいと思います。
※ 当記事は03/27付の投稿とします。