4月1日の都営バスネタ拾い、葛西橋から葛西臨海公園駅へ場所を移します。
管理人が乗った「葛西21」が、葛西臨海公園駅前バスターミナルに入ったとき、この車両が目に入ってきました↓
燃料電池バス
この車こそ、都交通局が導入した「燃料電池バス」です。
燃料電池バスは以前にも、試行的に深川営業所に導入され、限定ダイヤで「都05」に充当されてきましたが、こちらは期間限定で車両もリースだったためか、近頃運用を終了してしまい、都交通局の車両としての車籍も抹消されてしまいました。それと入れ代わるように登場したのが、こちらの燃料電池バス。江戸川に導入され、同営業所のドル箱路線「錦25」に充当されたという情報もありましたが、江戸川営業所も範囲が広く、狙うのはなかなか大変です。しかしこれほどまでに容易に捕獲できてしまうとは…。管理人の「レア車ゲッター」としてのフォースを、この日ほどありがたいと思ったことはありません(^_^;)
この車の特徴は、完全固定窓と、それと相まって真っ黒なサイドビュー。
ソリッドな外観
リアはこんな感じです。
こちらはメカニカルな感じ
側面のソリッドかつ平滑な印象とは裏腹に、リアはかなり複雑な造形となっており、これが何とも言えないメカニカルな印象を見る者に抱かせています。
管理人は、この車両を見る前はここから臨海車庫へ歩いていこうと思っていたのですが、来たからには
乗るしかないだろ
ということで迷わず乗車。
内装は後程。
走り始めると、一般の車とは異なる「ヒューーーー」という高い音が耳につきます。ハイブリッド車で聞こえるモーターの音とも違う、さりとて普通のエンジンとも異なる、何とも形容しがたい音が流れます。それ以外は一般の車と変わらない乗り心地でした。
車内の写真を撮影したかったので、終点の一之江橋西詰まで乗り通しました。
終点で撮った、前方と車内の写真。あえてノーキャプションで。
なお、この2点の写真は終点到着後に、運転手さんのご厚意で撮影させていただいたものです。この場において、運転手さんには御礼を申し上げます。ありがとうございますm(__)m
前部の写真、フロントウィンドウがセンターピラーの無い1枚窓であることが驚きです。そしてLCDディスプレイも、在来車とは異なる横長のものになっています。このLCDディスプレイは、同じ型のものが車内中央部に取り付けられています(2枚目の写真で、天井にある出っ張りがそう)。
そして車内ですが、前輪上部に座席があり(新型エルガとは異なり、ちゃんと『ヲタ席』がありますw)、リア部は床が高くなっています。このあたりは、従来型ノンステと同じ車内構成となっています。
こちらは、車内を最後部座席から見たもの。
座席はプラスチック成型
座席は背もたれ部分まで一体化されたもので、最近の新型エルガと同じように、プラスチックの成型となっています。また、非公式側には、換気のためか2ヶ所、窓に開くところがあります。しかし、あくまでも非常の換気用でしかありません。
こちらは、中央部のLCDディスプレイを拡大撮影したもの。
これは見やすい
最前部だけだと、最後部からはどうしても見えませんから、こういうのはありがたいものです。
そして注目されるのが、車椅子スペース。従来の車は前向きの座席を折り畳む仕様だったものですが、こちらは既に折り畳まれています。折り畳まれた状態がデフォルト設定なんでしょうか。あるいは、「詰め込みが効かない」という、従来型ノンステの弱点を克服しようという試みかもしれません。
折畳み座席?
引き出してみればよかったな(^_^;)
こちらは、窓枠部にあった「FUEL CELL BUS」のロゴ
さりげなくアピール
この燃料電池バス、江戸川には今のところ5台あるようで、使用系統も「錦25」の他、「新小21」とこの日乗車した「臨海28」に固定されているとのこと。さらに現時点では江戸川営業所に水素ステーションが開設されていないためか、土日は原則として動かないということです。ということは、やはり管理人は幸運だったのかもしれません(ソースはこちら)。
フルフラットとは異なり、車内は従来型ノンステと同じなので、水素の充填の問題を除けば、使い勝手はそれほど悪くはないように思われます。
他営業所に配属された車両も含め、今後他系統での運用があるのか、それとも他営業所への配属があるのか、そこも注目したいところです。