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2354.愛すべき8000系の楽園にも終焉? 野田線新車は「60000系」

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かねてから話題になっていた、東武野田線の新車ですが、このたび概要が発表されました!

東武鉄道株式会社

「60000系」車両は、2004年に導入を開始した50000系を基本に、「人と環境にやさしい車両」をコンセプトに新たに設計したもので、VVVFインバータ制御装置やLED照明を採用、車体にアルミ合金を使用することによる軽量化等で省エネ化を図り、従来の8000系車両に比べ電気使用量を約40%削減します。モーターについても、密閉構造のものを採用することで車両内外への騒音を低減させ、環境に配慮した仕様としました。
車体前面および側面には東武グループのグループロゴカラーであるフューチャーブルーを帯状に、ドア脇には視認性の高いブライトグリーンを配し、沿線の自然環境と調和したデザインとしました。
そのほか、車内案内用液晶ディスプレイを各ドア上部に設置し、行き先・次駅案内・駅設備・ドア開方向等を表示することでわかりやすい案内に努めるとともに、車イススペースを6両のうち4両に設置するなどバリアフリー化を推進します。
また、当社車両では初となる公衆無線LANサービスを開始します。無線LAN対応端末により、車内で高速インターネットをご利用いただけます。
(以上引用終了)

東武公式HPより)


50000系ベースの車両であるということは、予想できましたが、まさか新形式を立ち上げるとは予想できませんでした。てっきり、50000系の付番方法からして、百の位を6にすることで対処するとばかり思っていましたので(東武の車号は5ケタの場合、百の位は編成両数を表す。50000系列だと10連ばかりのため「0」しかなく、これを「6」にしても車号の重複は生じない)、これはかなり意外でした。
ただ、以前の発表では2012年度に導入する旨アナウンスされていたように記憶していますが、実際の導入は来年度になるようですね。

鉄道趣味的に注目すべきは、60000系のスペックですが、メカニックは50000系列と同一でしょう。車内案内表示は50000系列より進歩し、遂にLCDディスプレイを本格導入することになります。
それと、外観のCGを見ましたが、色使いが小田急4000形のような感じですね。これは、東武の現在のコーポレートカラーだそうなのですが、そうなるとオレンジの50000系列はどうなるんでしょう? あとこれは細かい点ですが、落成当初からあの「手裏剣マーク」を身に纏う最初の車両になりそうです。
最後に、無線LANの項目が目を引きますが、これはPCによるインターネット接続というよりは、スマートホン(スマホ)でのそれを想定した装備でしょう。スマホは現在爆発的に普及が進んでいますが、それによる回線の払底も懸念されていることから、車両の方で通信インフラを整備したものといえそうです。管理人は今のところスマホユーザーではないので無関係ですが(汗


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かつては3000・5000系列といった吊り掛け車が闊歩していた野田線には、一時期こんな車両も走っていました(写真はmelonpan様ご提供・許可を得て掲載)。
それがいつしか、8000系に統一され、現在に至っています。


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前の写真は、野田線のアイドルだった「ヨン様」こと8104Fです。これら初期の車両は、東上線などからねん出した新しい車両で淘汰されていきました。つまりこれ、「8000系を8000系で淘汰する」ことで、かつて「0系を0系で淘汰する」ということをやっていた東海道新幹線のようなものなんですよね。もっとも東海道新幹線の場合は新造車でしたが。

野田線への新造車の直接投入は、前身の総武鉄道時代までに遡るといわれており、実に70年ぶりといわれます。その意味でも快挙といえるものです。
現車の登場が楽しみですね。

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