タイトルの元ネタですが、わかる人いるかな。
9月27日、日吉駅付近の東急新横浜線の工事進捗状況を視察し、次は「新綱島駅」の進捗状況を…と思っていたのですが、これを見て気が変わりました。
まずは、この建物をとくとご覧あれ。
何かのお店?
しかし入口真上の大きな看板には「鶴03 鶴見駅西口行き」とある。
そしてこの建物の真横には、バスが据え付けられています。
乗客を待っている
実は以前からここは「綱島駅7番乗り場」として、鶴見駅西口へ向かう川崎鶴見臨港バス「鶴03」専用乗場となっておりました。隣の建物はかつて「キングチャイナ」という中華料理店が入居しており、ボリューミーな定食類が人気を博していたものですが、最近になって閉店、撤退しました。そして「鶴03」自体も、その「キングチャイナ」のお店の横から乗り場に入り、バスに乗ることになっていたのですが…。
↑の写真からお分かりのとおり、道路に面する部分には三角コーンが置かれ、道路から直に乗り場に入ることができなくなっています。
それではどうやってバス乗り場へ入るのかですが、やはりこのお店…もといこの建物の中を通っていくしかないようです。
中はがらんどう
中は完全に通路になっているだけで、いすなどが置かれているわけではありません。この辺りは、同じ待合室でも、長距離バスのそれとは一線を画していますが、「鶴03」自体が非常に本数の多い路線なので、乗客が多数の割に滞在時間は短いことが見込まれるので、この程度でよいのでしょう。
そして↑の写真の左を抜けると、このとおり。バス乗り場に出ることができます。
めでたくバスに乗れる
この「居抜き中華料理店のバス待合所」、今年の8月21日から開業したもので、既に「乗りものニュース」では取り上げられておりました。
該当記事から引用します。
「居抜き中華料理店のバス待合所」を開設した理由については、
「『鶴03』はご利用が多く、お客様は雨風のなか、屋外に列を作って並ばれていましたため、周辺道路の安全対策の観点からも待合所を設置しました」。臨港バスは、待合所を開設した理由をこのように話します。
(中略)
臨港バスは「鶴03」の乗り場について、次のように話します。
「『鶴03』は当社で最も古い路線で、バスの折返所(停車スペース)はずっと当社の所有です。2019年に、隣接するビルがたまたま売りに出たので購入し、待合所を設けたのです」
臨港バスの源流は、かつてJR鶴見線を営業していた鶴見臨港鉄道です。1930年代に子会社として臨港バスの前身となる会社が発足する以前から、鶴見臨港鉄道が「鶴03」のルートでバスを運行していました。綱島駅が高架化され、その下にバスターミナルができたのは1960年代のことです。
(後略)
(『元は中華料理店「居抜きバス乗り場」なぜできた? 実はエポックメイキングだった』乗りものニュースの該当記事より)
何と、「鶴03」の乗り場自体が、臨港バスの持ち物だったとは! しかも隣のビルを買い取って待合室に改装したとは。
全国でも恐らくここだけと思われる、「居抜き中華料理店のバス待合所」。一見の価値はあろうかと思います。