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5383.私的鉄十大ニュース2020 前編

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皆様こんばんは。2020年もあと50時間足らずとなりましたが(当記事作成時点)、いかがお過ごしでしょうか。

年忘れ恒例企画「私的鉄十大ニュース」でございます。

 

毎年冒頭で申し上げておりますが、「私的鉄十大ニュース」のご説明をば。

「私的鉄十大ニュース」とは、「私的」の冠でお分かりのとおり、鉄道界・鉄道趣味界の出来事を、管理人自身の独断と偏見に基づいてリストアップするものです。

したがいまして、毎年申し上げておりますが、

 

「何でこんなのが入ってんだよ!」
 

とか

 

「〇〇が入ってねえぞ!」
 

という突っ込みは、くれぐれもご無用に願いたく存じますm(__)m
なお、これも毎年申し上げておりますが、管理人は「十大ニュース」選定にあたり、事故、自然災害、又は企業の不祥事もしくはそれらに起因するニュースの一切を除外しております。まして今年は、新型コロナウイルスの蔓延とそれによる社会的・経済的ダメージは大きく(コロナ禍)、鉄道界・鉄道趣味界も無縁ではありませんでしたが、今年の「私的鉄十大ニュース」においては、そのような「コロナ禍」にまつわる話題も、あわせて除外しております。

以上の点、よろしくご承知おき願います。

 

それでは発表。まずは次点と、20~11位から。なお、リンクが設定してある項目は、クリックすると当ブログの該当の記事を読むことができます。

 

【次点】

・ JR東日本 山手線に49年ぶりの新駅「高輪ゲートウェイ」開業
・ 小田急 新5000形デビュー
・ JR東日本・JR北海道 GV-E400系、H100形運用拡大
・ JR東日本 E131系ロールアウト
・ メトロ 17000系・18000系現車登場
・ 京急 土休日の快特の座席指定サービス「ウイングシート」開始
・ 東急 池上駅構内踏切消滅、駅ビル開業
・ 東急 新綱島駅名称決定、新横浜線トンネル掘削終了
・ 京成 3600形の1編成を旧カラーに変更
・ 京阪 3000系編成に組み込む「プレミアムカー」登場
・ 近江鉄道 上下分離方式での存続決定
・ 北神急行電鉄 神戸市営地下鉄の路線へ(市営化)
 

次点のニュースはやはりリンクが少ないな(^_^;) 北神急行電鉄の市営化なんて、昨年の記事だし。

良くも悪くも大きな話題をまいた「高輪ゲートウェイ」駅開業ですが、この駅の名称を巡って騒動になったのは、公募という形を取りながらその結果が反映されず、「アリバイ作り」のための公募であることがあまりにも露骨だったからではないかと思います。「高輪ゲートウェイ」というのはあのあたりのJR東日本の再開発計画だそうですが、それなら最初から公募などせずに、その名称でいくと押し通せば、あそこまで紛糾しなかったのではないかと思います。

小田急とJR東日本では、新型車両の導入が相次ぎました。その一方で退役する車両、勢力を縮小する車両もあり、京成のニュースはそのような車両への「餞」(はなむけ)ともいえる措置です。また路線の存廃が注目されていた近江鉄道ですが、地上部分を自治体が保有する「上下分離方式」で存続することになりました。

その他、メトロの17000・18000系及び京阪3000系「プレミアムカー」にそれぞれ現車が登場したこと、京急の快特での座席指定サービスが始まったことも注目されます。もっとも後者「ウイングシート」は、インターネットサイトのみでの販売とされたことで、販路が狭すぎて利用率が低迷しているという問題もあるようです。

それでは20~11位を参りましょう。

 

【20~11位】

第20位 東武 「リバティりょうもう」増発、200系に廃車発生

第19位 東武 20400系運用範囲拡大、6050系運用縮小
第18位 東武 東上線「みなみ寄居駅」開業
第17位 相鉄 新7000系退役
第16位 「サフィール踊り子」運転開始、「スーパービュー踊り子」運転終了・251系退役
第15位 メトロ 銀座線渋谷駅移設完了

第14位 東京都交通局 都営三田線用新車(6500形)ロールアウト
第13位 JR東日本 渋谷駅の埼京線・湘南新宿ラインのホームを移設、山手線ホームと並列化

第12位 京阪 5000系退役を正式にアナウンス

第11位 西武 「LaView」こと001系がブルーリボン賞受賞

 

第20位ないし第18位はいずれも東武の話題です。東武は大きく変わりつつあると感じますが、その表れともいえるニュースです。第18位は、東上線末端区間にホンダの工場最寄りの場所に新駅を開設したもので、東上線末端区間活性化の切り札として期待されます。

第17位は、新7000系の退役により、相鉄の営業用車両が全てVVVFインバーター制御の車両に統一されたというニュース。大手私鉄では、京王・東京メトロに次いで3社目となります。

第16位は、伊豆方面への列車のフラッグシップ交代のニュース。「サフィール踊り子」に使用されるE261系は、先代「スーパービュー踊り子」の251系をさらにハイグレードにした編成。全車グリーン車、しかもそのうち1両はグリーン車を凌ぐ「プレミアムグリーン車」となり、個室を用意するなど、贅を尽くした車両となっております。

第15位は、第13位のJR東日本の渋谷駅ホーム移設・並列化とも関連し、延々続けられてきた銀座線渋谷駅の移設が完了したニュース。しかし渋谷駅の改良はこれで終わったわけではなく、まだまだ先があります。

第14位は、いよいよ都営三田線の新車が姿を現しましたが、そのあまりにもカクカクした風貌には鉄道趣味界から「キン〇ジム」(大手文具メーカー)の愛称を頂戴しています。

第12位は、「元祖多扉車」もついには時代の流れに逆らえず退役というニュースですが、引導を渡したのは「あれ」でした。

第11位は、今なおあのアヴァンギャルドなエクステリアには賛否両論ある西武特急「LaView」こと001系が、鉄道趣味界での最高の栄誉に輝いたニュース。しかし、「出オチ」というか、見た目のインパクトで評価された感もなくはなく。


以上駆け足で次点及び第20~11位を見て参りましたが、それでは参りましょう、「私的鉄十大ニュース」、第10位!

 

第10位 東急 8500系減少(8606F退役、『幕車』全廃)

 

 

第10位は、東急の東武乗入非対応車(所謂『サークルK』編成)でありかつ「幕車」が退役したという、歴史の区切りになり得るニュース。なお、両先頭車の8506と8606は、東急テクノシステムに教材として譲渡され、活用されることになっていて、恩田のテクノシステム敷地内で留置されている姿を見ることができます。

その他にも、ハワイアンブルーのカラーを纏った「伊豆のなつ」こと8614F、8627Fなどが退役しており、8500系は今年12月現在で、残存編成が12本となりました。土休日は8500系なしで運用を回すことができるようになったそうなので、2年後とアナウンスされている8500系の完全退役へ向け、さらに加速しそうな感じがします。年明けにでも中央林間から南栗橋まで乗り通したいと思っていましたが、今は難しいかな。
 

 

 

では第9位。

 

第9位 近鉄80000系「ひのとり」デビュー

 

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「ひのとり」の写真がないので、「アーバンライナーPlus」こと21000系の写真でご容赦を。

 

今年3月から、名阪特急のグレードアップを図り、80000系「ひのとり」がデビューしました。

同系は、両端をアッパークラスの「プレミアムシート車」、中間を「レギュラーシート車」とし、6連又は8連を組んで名阪甲特急(近鉄名古屋-大阪難波間の停車駅の少ない特急)に優先的に充当されます。現在はまだ名阪甲特急に「アーバンライナー」充当列車も残っていますが、これも来年3月までに全列車「ひのとり」に統一するとのこと。

「ひのとり」の凄いところは、プレミアム・レギュラー両シートにバックシェルを採用し、リクライニングしたとき後席のお客の迷惑にならないように配慮されたこと。これは、名阪甲特急の利用者は仮眠を目的にしたお客が多いので、そのために採用されたということです。レギュラーシート車はJR特急のグリーン車並み、プレミアムシート車はJR東北新幹線などの「グランクラス」レベルとなっております。

「ひのとり」導入によって名阪甲特急の運用を追われる「アーバンライナー」ですが、勿論退役するわけはなく、主要駅停車型の「名阪乙特急」などに転用され、有効活用されます。

そしてこれにより、汎用特急車として近鉄特急の屋台骨を半世紀近くにわたって支えてきた、「スナックカー」12200系が全廃されることになります。

昨年の記事ですが、一応貼っておきます↓

 

 

 

では第8位。

 

第8位 日本の鉄道から「座席で喫煙できる車両」が消滅

 

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このニュースは、元喫煙者である管理人としても、感慨深く思ったものです。

今年3月のダイヤ改正において、JR東海では700系を全て退役させ、これによりJRの路線上から喫煙車が消えました。同じころ近鉄では、12200系使用の列車が、大手私鉄としては唯一となる喫煙車を運用していましたが、4月から元喫煙車の車両を封鎖して運行することに改められ、これによって大手私鉄で唯一残っていた「座席で煙草が吸える車両」が消えました。

結局、JR東海と近鉄から「喫煙車」が全廃され、これによって日本国内から「座席で煙草が吸える車両」が絶滅したことになるわけです。

 

関連記事はこちら↓。ただしこちらは昨年の記事ではありますが。

 

 
続いて参りましょう。
では第7位。

 

第7位 小田急ロマンスカーが車内販売全廃をアナウンス

 

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このニュースは12月に入ってから入って来たもの。

飲食物の調達のチャンネルの多様化、特にコンビニエンスストアの爆発的な普及と品ぞろえの充実により、車内販売はおろか駅弁ですらも青息吐息の状態に陥っていますが、このたび小田急が、全ての特急ロマンスカーで車内販売の実施を取り止めることを発表しました。

この背景には、前述した飲食物の調達チャンネルの多様化という原因も勿論ありますが、最大の理由は「ロマンスカーの利用客層の変容」ではないかと思います。つまり、観光客よりも用務・ビジネス客が圧倒的になってしまい、全車よりも後者の方が「財布の紐」が固いため、車内販売の利用が振るわなくなったということです。その他にも、これとの関連で停車駅が増え、もともと新宿-小田原・箱根間の所要時間が短いこととも相まって、車内販売の利用が減少したという要因もあります。

昭和24(1949)年からの「走る喫茶室」からの伝統を持つ、小田急ロマンスカーの車内販売サービスも、遂に潰えることになりました。

なお、JR各社においても車内販売の縮小は深度化されていて、北陸新幹線「かがやき」「はくたか」の一部、あるいは在来線特急でも車内販売が取り止められるとのことです。車内販売の縮小はもはや全国的な潮流かもしれません。

このニュースを取り上げた記事はこちら↓

 

 

これで第7位まで発表しました。

後編では、第6位~第1位を発表いたします。

 

 


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