いよいよ今月いっぱいで、東急バス「都立01」が廃止されます。
「都立01」こと学校線は、かつて目黒駅と成城学園前駅を結んでいた長距離系統「黒05」の後身で、平成6(1994)年1月に目黒駅-都立大学駅(都立大学駅北口)間をカット、「都立01」として走り続けてきたものです。しかしまさか、路線カットから27年後、今度は路線そのものが廃止になるとは。この路線がなくなると、岡本三丁目-桜新町駅間がバス路線の空白地帯となります。
そんなわけで、昨年11月10日、「都立01」に乗って参りました。
本当はもう何回か乗りたかったのですが、なんやかやあって乗れずじまいになりそうです。しかしかえって、廃止間近で浮足立っている状況ではなかったので、これはこれでよかったのかと思いますが。
まず成城学園前駅へ。
「黒05」もとい「都立01」は、成城学園前駅東口からの発車となります。
2番乗り場から発車することが分かる
4月以降、「都立01」の場所にはテープが貼られるなどして、消されるのでしょう。廃止まで記事作成時点で1週間を切ってしまいました。
成城学園前駅の乗り場は、東口を出て、すぐ前からまっすぐ伸びている道路に沿った場所にあります。手前が2番乗り場、奥が3番乗り場です。
手前が2番乗り場
2番乗り場からは「都立01」の他、等々力へ達する「等12」、その「等12」の用賀までの区間運転バージョンの「用06」も発着します。ちなみに、「等12」も、かつて田園調布駅まで達していた「園03」の後身で、「黒05」の目黒駅-都立大学駅間のカットにより「都立01」としたのと同じ平成6年1月、田園調布駅-等々力駅間をカット、「等12」となっています。
実はこの平成6年1月は、用賀駅前(上)にバスターミナルが完成し、そのバスターミナルを結節点としてバス路線の再編が行われた時期で、恵比寿駅-祖師谷大蔵間を結んでいた「恵32」も、用賀を境に「恵32」と「用01」に分断されました。
2番乗り場にバスが据え付けられます。
三菱のエアロミディロング
「都立01」には、日デスぺラン中型、あるいは写真の三菱エアロミディロングが充当される機会が多くなっています。これはエルガミオだと収容力不足をきたすためだと思われますが、「都立01」廃止の理由の一つに、これらエルガミオと大型車の中間の収容力を持つ車種の退役が絡んでいるという話もあります。ただし真偽のほどは不明ですが。
「都立01」のバスを正面から。
廃止系統とは思えない盛況
日曜日の午後から夕方に近い時間帯でありながら、なかなか利用客は多く、これが廃止系統とはにわかには信じがたい利用状況でした。
バスは成城学園前駅を出ると、世田谷通りに出てしばらく走り、その後片側一車線の道路へ右折、岡本三丁目へ向かいます。
バス車内の案内表示
次の次のバス停として「聖ドミニコ学園」という表示が出ていますが、この「聖ドミニコ学園」から桜新町駅までが、「都立01」の独自区間。この区間は狭隘でアップダウンの激しい道を走ります。
そして独自区間に入りました。
聖ドミニコ学園バス停
ところで、聖ドミニコ学園といえば、成城学園前駅にも広告を掲出していますが、この案内が「成城学園前駅からバス」となっているのです。
いいのかこれ(以前の記事から転載)
以前にも言いましたが、これ「都立01」が廃止になったらどうするんでしょうか。
続きます↓