エレベーターとは垂直に上下するもの…と思っていたら、どうやらそうではないようで、世の中には斜めに動く「斜行エレベーター」というものがあるそうです。現物は山梨県上野原市の「コモアしおつ」など、傾斜地の住宅や商業施設などには存在するとか。
しかしそれでも、首都圏の地下駅にはこんなものはありませんでした。
それが今月9日、赤坂見附駅と永田町駅を結ぶ連絡通路に「斜行エレベーター」が爆誕し、翌10日から供用が開始されたとのこと。そこで、管理人も見て参りました。
まずこちら。下から上を見上げた構図。
下が永田町側
このとき管理人は赤坂見附から歩いたので、赤坂見附からだと一旦下がることになります。よってこの写真を撮影できるのは永田町側からなので、斜行エレベーターを降りた後に振り向いて撮影したものです。
これが赤坂見附側からみるとこうなります。
階段が下りていくのがわかる
この通路は、銀座線・丸ノ内線の赤坂見附と半蔵門線の永田町を結ぶ連絡通路として設けられていますが、このように途中に階段が介在し、しかもここにはエスカレーターなどはありませんでした。それならエレベーターを…となるところですが、垂直に上下する通常のエレベーターだと新たにスペースを設けるために掘削しなければいけないので、それを避けるために斜行エレベーターを採用したとのこと。
管理人も乗り込んでみます。
赤坂見附側からだと下りになる
こちらは、斜めに下りてゆく籠(ゴンドラ)の中から撮影した写真。斜めに下りていくのがよくわかります。長さは短いですが、どことなくケーブルカーのような趣も。
斜めに下りていく
下に着いたとき、「ガコン!」という衝撃がありましたが、これは通常のエレベーターにはないものです。
下りられた
この斜行エレベーター、「乗りものニュース」でも取り上げられています。
今後このエレベーターを採用する駅が他にも出るのか、あるいは東京メトロ以外の駅でも出現するのか、そのあたりも注目したいところです。管理人が個人的に設置してもいいと思うのが、日比谷線の八丁堀駅。あそこは改札口からホームへ降りるエレベーターがなく、車椅子用昇降機を使っているので。
【取材日:令和3年7月11日】