当記事は、こちらの記事の続きとなります↓
万座・鹿沢口駅の構内は、いたって簡素。バリアフリーには対応しておりません。
階段しかない
ただ寒冷地対策ということなのか、この階段の先は防風扉で区切られた待合スペースになっていて、腰かけられる場所があります。
そして改札はこのとおり。現在は無人になっているため、右側の窓にはシャッターが下ろされています。
Suicaの簡易改札機があるだけ
さて、この駅は前編で申し上げたとおり、万座温泉・鹿沢温泉などへの玄関口としての駅となっています。
それでは鉄道の二次交通としてのバスとの接続はどうなっているのか、それを見てみましょう。
案内に従って、路線バス乗り場へ向かいます。
改札を出て左側がバスターミナル
この写真は改札を出てすぐの場所から撮影した写真で(前の写真を撮影した場所で回れ右するとこの写真が撮れる)、改札を出たお客は左へ行くことになります。
こちらはもう一つの案内板ですが、あれれ…。
もしかして:減っている?
確かに駅名のとおり万座温泉へのバスはあるようですが、その他は軽井沢方面と白根火山・草津温泉方面への路線となっています。以前は志賀高原へ向かう路線もあったはずですが。
以前あったバス路線網がかなり減らされたことが如実に判るのが、こちらの時刻表。
もはや紙を貼っているだけ
以前はこのような時刻表には切り抜き文字が貼られていたものですが、それが紙になってしまったということは、もはやそんなところに手間と費用をかけていられないということなのでしょうか。
バスターミナルも、乗り場が2か所に集約されていました。
軽井沢方面と万座・白根・草津方面のみになってしまった
駅前には、この駅の所在地である嬬恋村の案内看板がありました。
褪せている
しかしせっかくの看板も色褪せが目立ち、わびしい感じがします。
ここまでご覧になってきた方には、何故5年前の平成28(2016)年3月のダイヤ改正で特急「草津」がこの駅に来なくなったのか、その理由がよくお分かりになったのではないかと思います。
その理由とは、ズバリ「乗らなくなった」から。
この駅からバスで万座・白根山方面へ向かうお客が減ったから特急「草津」のお客が減ったのか、その逆なのか、因果関係はわかりませんが、とにかくお客が減って万座・鹿沢口駅を利用する人が減ったから、ということははっきりしています。そのため、現在では無人化され、指定席券売機すらも撤去されてしまいました。
管理人は、この駅の現状を見て、これでは特急「草津」が来なくなったのも無理からぬことだ、と諦めにも似た印象を抱いてしまいました。
このあと管理人は、533Mの折り返しとなる540Mで高崎まで戻りました。長野原草津口で草津温泉帰りの観光客が乗ってきて車内が一瞬賑やかになりましたが、帰り道ということでお疲れなのか早々に静かになり、管理人も爆睡。1802に高崎駅に到着、そのあと1814発の湘南新宿ラインで渋谷まで。高崎からはグリーン車を奢り、駅弁「上州牛肉弁当」で夕食。草津温泉では食べ損ねた上州牛でしたが、駅弁で味わうことで「リベンジ」を果たしました(写真はありません。ごめんなさい)。
これで管理人は、JRの路線に関しては、名実ともに「全路線完乗」を達成したことになります。細かいことを言えば、気仙沼線柳津-気仙沼間が未乗ですが、あの区間は法的に廃止の手続きが取られたので、記録としては「完乗」となります。もちろん管理人としては気持ち悪いので、今年中に乗ってこようと思っていますが。
これで吾妻線・草津温泉訪問のシリーズ記事は終了です。お付き合いいただきありがとうございました。