写真は東京メトロ南北線六本木一丁目駅近くにあるマンションのエントランスです。
「東六本木」とありますが、勿論そんな地名はありません。
それでは何故このような名前になったのかというと、推測になりますが、六本木一丁目駅の開業前の仮称が「東六本木」だったからではないかと思われます。
南北線は平成3(1991)年11月29日に駒込-赤羽岩淵間が開業したのが最初で、その後四ツ谷・溜池山王と伸び、最後に残った溜池山王-目黒間が平成12(2000)年9月26日に開業しています。
この区間の開業前、管理人が見た営団仕様の路線図には、この駅は「東六本木」と記されていて、この駅名になると信じて疑わなかったものですが、運命というものは分かりません。
「東六本木」が「六本木一丁目」になり、当時仮称だった「清正公前」も「白金高輪」という、味も素っ気もない名称になってしまいました。
このマンションのエントランスを見ていると、不動産業界が何故駅名の選定に神経質になっているか、何となく分かるような気がします。