札幌からの帰路は、特急「北斗」で新函館北斗へ向かい、そこから「はやぶさ」に乗り継いで一気に東京まで、という予定ですが、管理人が乗車列車に選んだのは「北斗14号」。理由は、この列車が「スーパー北斗」の始祖・キハ281系で運転されているから。
キハ281系と言えば言うまでもなく、「スーパー北斗」の始祖というだけではなく、道内高速化の立役者。平成4(1992)年に試作車3両が登場、その後各種試験・訓練を経て量産車が2年後に登場、「スーパー北斗」で札幌-函館間を颯爽と走り始めました。それらのうちの1往復は停車駅を絞り、所要時間何と2時間59分と、実に3時間を切る韋駄天ぶり。これによって、電車を含めたJR各社の全在来線特急の表定速度ナンバーワンに躍り出ました。そしてキハ281系の改良型・キハ283系が「おおぞら」に投入され、振り子特急は全盛期を迎えました。
しかし、推進軸破損などの事故が相次ぎ、JR北海道も無暗な高速化を放棄、現在では最高速度を抑えて運転しています。昨年から列車名からも「スーパー」の冠を外し、ただの「北斗」になっています。
それでも「北斗」運用にはキハ281系が3往復分残っていますので、どうせ乗るならこちらを…と思い、「北斗14号」にしました。
「北斗14号」は7番線から発車します。
白石方から入線
入線後、「快速エアポート」の731系と並びます。
どちらも北海道独自の系列
国鉄時代から、北海道にはその自然環境の過酷さから、独自仕様の車両が投入されてきましたが、JR発足に伴う分社化によって、その独自性がより顕著になった感があります。
で、この時管理人は重大なミスを犯してしまったことに気づきました。
それは
太平洋・噴火湾と反対側の席を取ってしまった
こと。
空席が多かったので、車掌さんに申告すれば変えてもらえたとは思いますが、そのまま着席しました(^_^;)
実際、ほとんどの行程をうつらうつらしていたので、それほど記憶がないんですが。
よって、車窓は割愛します。ごめんなさい。
しかし、全行程のほとんどで力行のためのエンジン音が唸りを上げていたのは、流石は北海道の気動車特急だと思いました。振り子に起因する嫌な揺れも全くなく、快適に過ごすことができました。
1656に新函館北斗に到着。終点函館はもうしばらく先ですが、執着を間近にしたキハ281系の表情を正面と横の2点、あえてノーキャプションで。
いかがでしょうか。
登場後30年近く経過しているものの、全く古さを感じさせません。このような、運転台を高くしてその上に貫通扉を設けるやり方は、国鉄時代のクハネ581に源流を見ることができますが、こちらは飾り扉がなく、貫通扉をむき出しにしています。しかしそれでもクハ480のようなチープさがないのは、デザインの妙なんでしょうか。
新函館北斗では、同一平面で新幹線と乗り換えることができます。
ホームの同一平面に改札機がある
この改札機の向こうは新幹線ホームです。
ところで、新函館北斗駅といえば旧「渡島大野」駅だったのですが、そのころの面影は全くなくなってしまいました。
当時の写真を2点ノーキャプションで。
(以上2点はいずれも以前の記事からの転載)
信じられない変貌ぶりです。
管理人はここから「はやぶさ44号」で東京へ向かいます。