明けて8月17日。この日は山形鉄道・フラワー長井線に乗ります。
この路線は、国鉄長井線として歴史のある路線だったのですが、国鉄改革により「特定地方交通線(第3次)」に指定され、いったんはJR東日本に承継されたものの、JR東日本発足翌年の昭和63(1988)年、第三セクター「山形鉄道」として再出発しています。
管理人にとって、この山形鉄道が残っていたのはチョンボに近いものがあったんです。山形を訪れた機会は何度かあり、中でも4年前には米沢に宿泊したのですが、それでも乗れずじまいでした。今回はそのリベンジとしての意味もあります。
朝の米沢駅
まずは、米沢9時8分発433Mで赤湯へ。
赤湯駅の駅舎。ハンググライダーをモチーフにしているとのこと。
これだけ見ると駅舎とは思えないのでは?
米沢→赤湯は僅か20分ですが、赤湯発の列車が10時36分発なので1時間の大休止。仕方ないので、赤湯駅の中で高校野球(花巻東vs済美戦)を見ながら、列車を待ちました。
そしていよいよ、山形鉄道の列車と対面します。
この車両の貫通扉部分に、楽器を演奏する女性のシルエットが描かれていますが、この車両は…。
この映画のロケがこの路線の沿線で行われたということで、PRのためにこんなラッピングをしているとのことですが、そもそもこの映画の公開は今から10年近く前の平成16(2004)年ですから、もはや宣伝ツールとしての賞味期限は過ぎてしまったのでは? と思ってしまいます。
上の車両の車内↓
文字通り「ロングシート」
下りつばさ号の乗り継ぎ客を受け、10時36分に発車。発車するとすぐ南陽市役所前(確かに庁舎っぽいビルが至近に建っている!)に着きますが、すぐ車窓は市街地から田畑になります。
趣のある駅舎の宮内駅を過ぎ、梨郷~西大塚間で最上川を渡ると(1度目)、左側からJR米坂線の線路が近づいてきて、今泉駅に到着。この駅では一部を除いて、米坂線列車との接続が取られています。
そして驚いたのですが、今泉駅を発車してしばらくの間は、米坂線と線路を共用しているんですね。白川橋梁を渡った先でやっと分岐。ここは「白川信号場」というそうですが、線路が単に分岐するだけの場所になっています。
白川信号場で米坂線を左に分けると、周囲は田んぼが広がる穀倉地帯。南長井駅で、部活に行くと思われる高校生を下ろすと、次は本社機能のある長井駅。
とりあえず終点まで行ってしまうことにして旅を続けますが、圧巻は荒砥到着前に渡る最上川。何でもここの橋梁は貴重な明治期のワーレントラス橋なのだそうで、土木学会選奨土木遺産になっているのだとか。どこかは忘れましたが、東海道線のどこかから移築したとか…。
そして11時33分(実況中継記事の11時36分は誤り)、管理人は荒砥駅に到達、山形県内の鉄道は勿論、東日本地域の鉄道路線全路線完乗を果たしました(災害不通区間を除く)。
荒砥駅(実況中継記事から転載)
で、この後、管理人は荒砥駅から徒歩数分のお蕎麦屋さんで、山形の鉄道全線完乗を祝って祝杯を挙げました。
帰りは、途中下車をしながら帰ります。