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3175.和歌山電鐵活性化の大功労「猫」、逝く

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※写真はいずれも以前の記事からの転載です。

和歌山電鐵のマスコットとして、日本国内は勿論のこと、海外にまでその名を轟かせていた、
恐らく日本一有名な猫が、天に召されました。

たま駅長、天国へ 16歳2カ月 急性心不全か
2015.06.24

和歌山電鉄は24日、動物駅長ブームの火付け役となった、同社社長代理で貴志川線貴志駅(和歌山県紀の川市)駅長の雌の三毛猫「たま」が死んだと発表した。同県岩出市内で22日午後7時すぎ、16歳2カ月で天国へ旅立ったという。
同社によると、人間の約80歳に相当し、死因は急性心不全とみられる。鼻炎のため、5月から療養していた。死ぬ前日に同社の小嶋光信社長が見舞いに訪れた際、立ち上がって、元気な声で「にゃあ」と鳴いたという。
和歌山電鉄は28日午後0時半から貴志駅で社葬を執り行う。葬儀委員長は小嶋社長。
駅前の商店で飼われていたたまは、2007年1月に駅長に任命された。愛くるしさと物珍しさで観光客を招き、赤字のローカル線は一躍人気スポットに。写真集などグッズの売り上げでも貢献し、13年1月に同社の社長代理に昇進した。

ZAKZAKより)

2007年(平成19年)ですから、もう8年ですか。
その前年、南海から貴志川線を引き継いで発足した和歌山電鐵。南海が切り離そうとしたくらいですから、かなりの不採算路線であり、廃線の瀬戸際にありました。勿論和歌山電鐵の設立で貴志川線自体は命拾いしましたが、先行きは率直に言って明るいものではありませんでした。
それが、「イチゴ電車」「おもちゃ電車」と、一般社会に大きなインパクトを与える電車を世に出し、その後、貴志駅にいた(売店の飼い猫だった?)「たま」を駅長に据えると、「たま」の人気が沸騰、全国からメディアや観光客が押し寄せるようになりました。
押し寄せたのは国内からだけではなく、何と海外からも! 今年の2月には、英国のテレビクルーが和歌山電鉄を訪れ、「たま」の取材を行っています(ニュースサイトの記事は こちら)。
「たま」の凄いところは、来訪者にも気さくに面会に応じていたこと。そこもファンを魅了する大きな理由でした。ただ管理人は、4年前に和歌山電鐵を訪れていますが、このときには「たま」には出会えませんでした(下記関連記事参照)。

まさに、福を招く「招き猫」だった「たま」。和歌山電鐵の大功労者、いや大功労「猫」です。猫でありながら、社葬が執り行われるのは極めて異例ですが、それも「たま」の功労を考えれば当然のことでしょう。

「たま」、おつかれさまでした。R.I.P.

◇関連記事
№2045.観光客受けか日常輸送か~その相克を和歌山電鉄に見る(前編) 
№2046.観光客受けか日常輸送か~その相克を和歌山電鉄に見る(後編) 


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