今回の旅の最後の目的。それは、500系使用列車中最長距離・所要時間の「リバティ会津」に全区間乗車して、管理人自身の身体をもってその居住性を検証することでした。
というのも、500系は100系よりもシートピッチが狭く、100系よりも居住性に劣るという評価があったから。それではどうなのかと純粋に興味を感じて、帰路の会津田島から浅草まで全区間を乗り通そうと決意した次第。
会津田島駅では、現在は珍しくなった列車別改札のため、発車時間が迫らなければホームには入れません。
改札を待つ
17時39分、浅草からの「リバティ会津129号」が到着、これが折り返し管理人の乗る「リバティ会津148号」になるわけです。
しかし折返し時間は9分しかないので、いささかあわただしいのも事実。
リバティが会津田島駅にいる写真を3点、あえてノーキャプションで。
やはり、リバティの存在感は抜群です。
しかし、浅草の到着時刻が午後9時を回るためか、満席になるまでには至らず。この列車には下今市までなら特急券なしで乗車できますが(ただし座席の指定はできない)、そういうお客がどれほどいるのかは分かりません。
発車
17時48分に発車、3時間27分の旅が始まります。
ところで、時間帯としては夕食が近いですが、管理人はこれを見越し、会津田島駅の弁当業者に駅弁を予約、「リバティ会津148号」発車前に引き取り、確保しておりました。松茸ご飯とワカサギの天ぷらなどのおかずの2段重ねのお弁当で、値段は破格の1080円。味もボリュームも言うことなしだったのですが、写真を撮るのは忘れました(^_^;)
気になる方は「会津田島駅 駅弁」で検索してみてください。
ところで、以前にも取り上げた車内の案内表示装置ですが、これ会津鉄道・野岩鉄道で、それぞれの会社のマークを出すんです。以下、1枚目が会津鉄道マーク、2枚目が野岩鉄道マークが出ている写真ですが、これもノーキャプションで。
このあたりは、LEDスクロール式といえども、営団(現東京メトロ)の03系などとは比べ物にならないくらいの進歩を遂げたものといえます。
しかし会津鉄道のマークが出ている写真、2枚目みたいに大きく撮ればよかったな(^_^;)
500系の居住性のうち、管理人が検証したかったのが「眺望」。というのも、500系を初めて見たとき、窓の上下寸法が小さいというのが第一印象だったからです。
しかしそんなことはなく、眺望が利かないのでは…というのは杞憂に終わりました。
結構悪くない
窓の下の高さも絶妙なところだと思います。確かに窓は低いものの、着席を前提としている車両なので、これでいいのでしょう。
車窓は割愛します。
「リバティ会津148号」が野岩鉄道線に入ったころから、管理人は睡魔に負け、うつらうつらするようになってしまいました。
そして多くのお客が乗った鬼怒川温泉で目が覚めたのですが、そこには
転車台があるではないか
ということに気づいてしまいました。
つまり、鬼怒川温泉駅の転車台は視察しなかったということになってしまいましたorz これは、野球で言えば野手同士の「お見合い」で決勝点を献上したようなもので、サッカーで言うならクリアミスからカウンターを食らったようなものです(´・ω・`)
しかし特急券は浅草まで買ってありますし、どうしようもないのでそのまま乗り通します。
その後はより深い眠りに落ちてしまい、下今市駅での併結のための長時間停車にもかかわらず、全く目覚めることはありませんでした。管理人が意識を取り戻したのは、南栗橋を通過するあたりです(^_^;)
東武動物公園を通過すれば、あとはスカイツリーライン区間。北越谷からの複々線でのすれ違いや並走を楽しんだ後、21時02分に北千住へ。
北千住では乗客のほとんどが下車してしまい、寂しくなってしまいました。
あとは流すように走り、21時15分、浅草に到着。3時間27分に及ぶ「リバティ会津」の旅が終わった瞬間でした。
ここからさらに「スカイツリーライナー」として折り返す
この「リバティ会津148号・リバティけごん48号」として到着した編成は、平日だと「アーバンパークライナー3号」として折り返し、大宮と野田市へ向かいますが、この日は土曜日なので「スカイツリーライナー」で春日部まで。多分そのまま北春日部に取り込まれるのでしょう。
感想。
途中寝ていたせいもあるのか、3時間半近い乗車時間にもかかわらず、全く疲れを感じませんでした。また、100系に劣るといわれる居住性も、あれは100系が優秀過ぎる(豪華すぎる)からそう思うのであって、500系レベルなら十分だと思います。勿論、着席時の車内からの車窓展望も、車内のサニタリースペースの使い勝手も、全く問題ありません。
しかし、500系には車内販売などが全くなく、よく言えばビジネスライク、悪く言えば快速用6050系の超バージョンアップ版ですから、新車熱が冷める夏休みの終わりごろには、料金面での手当てが必要な気もします。というのは、実は100系・200系列使用列車よりも500系使用列車の方が特急料金が100~200円ほど高額になっており(100系使用列車は平日のみ)、しかも500系使用列車は、100系・200系列使用列車にはある「午後割」「夜割」の対象外となっているため、もしこの料金体系を維持するのであれば、アンバランスではないかという声が利用者から沸き上がることは必定と思われるからです。
このあたりは、500系使用列車にも将来的に「午後割」「夜割」を適用するようになるのか、あるいは伊勢崎線系統も含めて特急料金の見直しをするのか、そこも注目されます。
確かに500系は快適ではあったものの、特急料金が同じであれば100系使用列車の方がいいとも思ってしまいます。つまり、500系使用列車は、今後新車熱が冷めれば「どうしても『リバティ』で」という形で選ばれる選択肢ではなくなると思われますので、そこをどうするか、東武の経営判断が必要になってくると思われます。
東武は、中長期的には500系を追加投入するとのことであり、そのときには350系の置き換えが図られるのは当然として、伊勢崎線用200系列が500系によって置き換えられるのか、そこも注目していきたいところです。
ともあれ、当記事をもちまして、6月10日の日帰り旅の記事は終了です。お付き合いくださいまして、ありがとうございましたm(__)m