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4634.本日の「Q&A」~ただし質問と回答ではありません

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冒頭の写真は、いずれも以前の記事からの転載です。2枚目は阪和線用の223系0番代ですが、新快速用の2000番代などの写真が無いので同形式で代用しています。

 

一昨日、東西の鉄道事業者で、それまで設定が無かった座席指定サービスを開始するというアナウンスがなされました。東は東急、西はJR西日本(以下JRW)です。

 

東急:2018年12月14日(金)より、大井町線の有料座席指定サービス「Q SEAT」を開始します! (PDFファイル注意)

JRW:2019年春 新快速に有料座席サービス「Aシート」を導入します

 

詳細はそれぞれのリンク先をご参照願いたいのですが、面白いのはその愛称。東急が「Q SEAT」であるのに対し、JRWは「Aシート」。

これについて、東急では以下のように説明しています。

 

東急の「Q」、品質(Quality)の「Q」、迅速(Quick)の「Q」に、座席を表す「SEAT」を加えた、 「Q SEAT」をサービス名に選定しました。

 

他方、JRWはというと…。

 

「A(エー)シート」(の)「エー(ええ)は関西弁の『良い』という意味もある」(JRW来島社長談)

 

ということです。これは上記JRW公式のページには記載されておらず、朝日新聞デジタルの該当記事の中で言及されておりました。確かに関西弁で「ええもん(いいもの)」などとは言いますが、それで「ええシート」っておい…。完全にダジャレやんけ。

 

気になる指定料金ですが、東急は400円、JRWは500円ということです。指定券の販売方法は、東急が専用サイトからの購入又は駅窓口(ただし乗車駅の大井町・旗の台・大岡山・自由が丘のみ)、JRWは何と駅販売でもネット販売でもなく「乗務員からの直接購入」ということ。こちらは4本のみの試験的な連結ということなのか、これから最適解を見出そうということなのでしょう。JR東日本のsuicaグリーンシステムのように、駅のホームでICカードでグリーン券を買う(正確に言うとグリーン料金相当額を支払う)方が簡便なような気がしますが、運転範囲が広く停車駅が多い新快速だと、そこまでの設備投資は過大なのでしょう。

 

東急は平日夜下りの5本、JRWは4本のみの設定ですが、今後拡大することがあるのか、注目したいところです。東急の「QSEAT」車は該当列車以外にはロングシート仕様で運行に供されるとのことなので、それも合わせて試乗し、当ブログでもレポしたいと思っています。

しかし、東急が座席指定サービスを開始することで、有料優等列車も無く座席指定サービスも実施していない大手私鉄、つまり特別料金を必要としない列車のみの大手私鉄は、関東大手では相鉄のみになり、大手私鉄全体でも他に阪急・阪神・西鉄と合計4社のみになります。阪急は今後「京とれいん」が座席指定サービスを開始する可能性もあり(該当の6300系編成には席番が入っている)、西鉄もその可能性がゼロではありません。阪神も近鉄からの座席指定特急が乗り入れる可能性があります。となると、最後まで特別料金を必要としない列車のみで固めた大手私鉄は、やはり相鉄か?

 

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※ 本文を一部訂正しました。


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