中断してしまいましたが、前編から続きます。
駅舎は残っている(再掲)
窓の目張りなどがなされたとはいえ、駅舎は未だ残っておりました。今のところ、旅客の待合スペースとして利用されているようですが、それもどうなるか分かりません(後述)。もしかしたら、早期に取り壊される可能性も無きにしも非ず。
駅舎の中を見てみました。
かつて券売機と窓口があった場所は、ベニヤ板などで目張りがなされています。高いところにあった(写真の左上)路線図型の運賃表もなくなっていました。
運賃表は向かって右側がJR、左側が東武だった
窓口では長距離切符や指定券を販売していました。勿論マルスもありました(みどりの窓口)。
そして改札口もこのとおり。
以前はsuicaの読み取り機があったはずだが
正面の窓も閉塞され、suicaの読み取り機も移されました。ここは東西を結ぶ自由通路の入口でしかなくなっています。
この駅舎のすぐ隣、JRのホームに面して、こぢんまりとした待合室が設けられています。全景は人がいるので撮影できませんでしたが、その中に設置されていた自動券売機は撮影できました。
簡易型の券売機が備えられた
以前の越生駅にあったものからすると、かなり簡易的なものであるという印象です。実際に切符を買うことはしませんでしたが、この券売機で買った切符で自動改札機を通ることはできるのでしょうか?
上り高麗川行きが発車。
写真左端にご注目
改札口から撤去されたsuicaの読み取り機、ここに設置されたんですね。
感想。
越生駅が無人化されたというのは意外な感じもしましたが、利用客数と他事業者との共同管理の状態を解消したいという発想からすると、やむを得ないという気もします。しかしまさか、東武側でホームの突端に改札口を作るという力技を披露するとは思いませんでした。
現在はあの趣のある駅舎が残っていますが、ホームに面した場所に待合室が作られたことで、もしかしたら現在の駅舎はそう遠くない時期に取り壊されるのでは? 無人の木造建物は深夜に良からぬ手合いが入り込んだり、放火の危険があったりしますので、そのような防犯上の理由からでも、取り壊しを急ぐ動機にはなろうかと思われます。
いずれにしても、越生駅の駅舎の記録をなさるのであれば、早い方がいいと思います。
※ 当記事は、同じ越生駅でもJR側の駅施設がメインの記事なので、記事のカテゴリを「東武」ではなく「国鉄・JR」にしています。